満足度★★★★
カガクするココロ-会話の妙
明けましておめでとうございます。
新年初の観劇となりました。
3ヶ日、住宅地の小さな商店街を歩いておりますと途中までは人っ子一人歩いていません。
住民さえも歩いていないし、こまばアゴラに来る人以外、ここは通らないだろうと思って劇場の前に来ると、案の定、そこだけ人がいる。
自分はどんだけオタクなんだって気分になりました(笑)。
今回の2つのお芝居は10年のタイムラグを設定し、それでも変わらない人間の営みを描いたとか。
正月2日は歌舞伎座より空いている国立劇場へ行って獅子舞のあとに歌舞伎を観るのが長い間の習慣でした。それがいまは「青年団」でスタートです。
10年もたつと生活習慣は変わるもんだなーというのが実感です(笑)。
平田オリザさんは、いまや「現代口語演劇」の神様みたいになっていますが、それは平成でのこと。江戸時代は歌舞伎の世話物が「現代口語演劇」だったし、近代になり、築地小劇場が開場したときは、きっと大衆は歌舞伎以外の「現代口語演劇」に驚愕したんでしょうね。
なんてことをぼんやり考えながら開演を待っていました。
青年団の開演前から俳優が会話してたりするこのスタイルにもう慣れきっている自分に苦笑したりして。
いまや「青年団」の芝居は古典芸能と化してる感じさえ抱きます。