実演鑑賞
満足度★★★★
2時間20分休憩なし。お尻が限界に達したところで終幕になり助かった。
中劇場なので舞台が広く映画でいえばシネマスコープである。見慣れた小劇場より目線の移動距離が大きい。そして舞台の至る所でそれぞれの人の営みが丁寧に展開されている。
舞台美術と衣装が素晴らしく写真に残したい場面がたくさん出て来るがもちろん撮影禁止である。ああもったいない。一瞬一瞬が西洋名画である。
トム・ストッパードの最近日本で上演された作品に「ほんとうのハウンド警部」があり、あんなわけの分からないものは嫌だとなったのか空席が結構ある。今回は四世代に渡る大作であるということで腰が引けてしまった人も多そうだ。しかし実はそんな大層な主義主張がある作品ではなく、リラックスして全体を眺め、気に入った細部を楽しむものなので安心して観に行こう。家系図も一番下にあるレオが作者らしいということを知っていれば良いのではないだろうか。
意外性がほとんとないのが不満で星4つ。
超無機的なあらすじはネタバレBOXへ。