実演鑑賞
満足度★★★★
「新しいコンセプトでお届けするミュージカルコンサート。魅惑的なキャスト11名がバラエティ溢れるミュージカルナンバーを存分にお贈りする」という謳い文句。何が新しいコンセプトなのかと思ったら、ミュージカル曲を選びメドレーで歌っていくもの。説明にある通り「アナと雪の女王」でハンス王子役を務めた津田英佑サン、元劇団四季で数々のヒロインを務めた沼尾みゆきサン らのミュージカル コンサートというもの。11人の歌手は、それぞれの歌声で聴かせ、同時にダンスやコミカルな演技で観(魅)せてもくれた。例えば、沼尾サンは声学科卒であるが、ソプラノとポップスを見事に歌い分けていた。
構成・演出は、自分でも歌うtekkan サンである。曲名は歌う前か歌った後に紹介するので、知っている曲ならばすぐ分かるが、聞いたことがなければ後から調べなければならない。せめてミュージカル名・曲名の一覧を配布してくれると嬉しかった。歌はスタンドマイク、ワイヤレスマイク等、振付けの有無によって使い分ける。演奏は、後方 上手からヴァイオリン:松本由梨サン、パーカッション:森拓也サン、ピアノ:小澤時史サンが並んでいる。三者三様で楽しく演奏しており、歌い手のパフォーマンスと演奏者のパフォーマンスの競演を見ているような。
歌い手は、曲目の都度 衣装替えをしており、演奏者も適宜 音響に変わることによって舞台から姿を消す。
歌だけではなく、合間にトークを挿み面白可笑しさで和ませる。その場で思い付いたような会話のようだが、実は用意周到に話題を提供している。例えば、津田英佑さんが煌びやかな衣装を着ている話題…ビーズを使って自分で舞台衣装を縫っていると話す。このビーズ、当日配付された袋の中にフライヤーと一緒にビーズが入った小袋、そこには「ビーズの宝石箱」と書かれている。どこかと協賛だったのだろうか。
カーテンコールで、エンターテインメントは、演者と観客がいて成り立つ。コロナ禍では有観客での上演は難しくなり、その意味では本当に嬉しいと…。観客からしてみれば、こんな素晴らしい一日(夜)を過ごすことが出来て満足だ。
(上演時間2時間 途中休憩含む)