メリーゴーラウンド トーキョー4 スクラップ ラブ 公演情報 遊々団ブランシャ☆ルージュ「メリーゴーラウンド トーキョー4 スクラップ ラブ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    やっぱり、レビューって楽しい!
    すごく楽しめた一夜でした。
    開演前、森繁久弥の「ゴンドラの唄」が流れてて、
    心憎いと思いました。
    森繁もその昔、新宿にあったレビュー小屋の
    ムーラン・ルージュで芸を鍛えた俳優の一人です。
    今回、私はやはり、レビューが好きなんだなと
    再認識しました。
    「ダウンタウン物語」という子供が大人の1920年代
    の世界を演じるアラン・パーカー監督の映画が
    あるのだけど、子供とは思えないほど色っぽい少女
    たちが演じるクラブのレビューの場面(歌は吹き替えだが
    歌姫役はあのジョディ・フォスター)が私は大好きで、
    サントラ盤もその場面しつこく聴いたし、ビデオも
    DVDも繰り返し観たほど大好き。こういう可愛い女の子が
    歌って踊るレビュー・ショーなら通い詰めたいと思ったほど
    好きな場面だったのです。
    宝塚にも今回のショーに似たレビュー場面はけっこうあります。
    もう少し上品な感じだけど。
    往年の宝塚はお芝居よりレビューが中心だったせいか、
    男性の宝塚ファンがいまよりたくさんいたのですよ。
    「新東京レビューROUGE」は60年代の映画に出てくるキャバレーのショーに似た雰囲気がありますね。
    衣裳はキャバクラの女の子みたいで露出度満点だし、
    疲れたお父さんたちに観てもらいたいと思いました。
    この入場料金で目の保養になるのだから。
    主宰のかた、夕刊紙の「日刊ゲンダイ」に週末、演劇紹介面が
    あるのでぜひ、今度プレス・リリースを送ってみてください。
    男性読者にファンが増えると思いますよ。
    最前列に陣取った男性たちがカクテルライトが回ってくるたびに顔を必死に隠してるのが笑えた。もっと堂々と楽しめばいいのに(笑)。

    ネタバレBOX

    オープニングは本当にキャバレーのショーみたいでした。
    ちょっと泥臭い。
    私、田中浩子さん、好きです。
    彼女が歌うナンバーは、どれも60年代後半の奥村チヨみたいな
    雰囲気があって、懐かしい感じだから。
    私は本来、バンドの音楽がガンガン鳴るライブが苦手なんだけど、
    舞台に近いところでも心地よかったのは相当ストレスが
    たまってるのかな(笑)。
    「フレンチ・カンカン」みたいなダンスもあるのは、まさに
    ムーラン・ルージュっぽい。
    「アナタと二人でいる時にケータイいじっちゃダメですか」
    という歌。歌詞を読んだら「ダメだろ。人と会ってるときくらい
    相手とむきあえ。いやなら会うな」と思った。
    でも、この歌の曲がいいんだよねぇ(笑)。
    「ダメですかー」のうら声になるところがツボで(笑)。
    「さみしくてやりきれない」は、今年フォークルの加藤和彦が
    亡くなったことなど思い出して聴いていた。
    衣裳の感じからか、ちょっと沖縄風にも聴こえた。
    歌もダンスもステキだったんだけど、ソープ嬢のユニフォームみたいな
    着物姿はいただけなかった(笑)。
    男性陣が歌う「男星」は「巨人の星」の替え歌アレンジみたいで
    男子社員の宴会芸風(笑)。
    今回、男性がトリオで出演するが、常に秋葉系男子のような冴えない
    役回りなのは残念。もう少し、昔の日劇や宝塚みたいにデュエットダンスでかっこよく絡めば面白いが。
    ショーの小道具も工夫しててよかった。
    金物とペットボトルを楽器に見立てて奏でる場面、アイディアはいいが、
    音が大きすぎて耳に響き、ちょっと苦痛だった。
    あと、歌があまりうまくない歌手に長いバラード・ナンバーを歌わせるのは
    考えもの。
    田中さん以外ではストレートヘアで声の美しい工藤綾乃さん、オデコが印象的でシャープなダンスの武隈梨恵さんが好みでした。

    終演後、率先して道路に一番近い出口に立ち、お見送りしていた
    代表の田中さん、さすがです。
    クラブのママに見送られたような良い気分でした(笑)。

    2

    2009/12/26 07:35

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  • tetorapackさま

    お忙しいなか、コメントいただき、ありがとうございます。
    大変恐縮しております。お返事はtetorapackさまのところに書き込ま
    せていただきましたので、よろしくお願いいたします。

    2009/12/26 20:39

    きゃるさん

    きゃるさんのレビュー、いやー、最高です。こんなに楽しく、「うん」「うん」と頷きながら、他の方のレビューを読ませてもらうのも久しぶりです。私は年末に向けて、この時期はいろいろお付き合いやら、なんやかんやの超過密スケジュールでの観劇なので、レビューも、もっと詳しく書きたいけど、それがなかなかできない中で、きゃるさんのこのレビュー、なんか自分でも嬉しくなっちゃいました。ありがとうございます!

    >今回、私はやはり、レビューが好きなんだなと再認識しました。
    私もです。

    >「ダウンタウン物語」

    私も大好きな映画の一つです。アラン・パーカーの作品は好きなものと嫌いなものがありますが、この作品での彼女、凄く良かったです。ちなみに昔のことですが、仕事の関係で、彼女とは来日されたときに、おしゃべりしたこともあるんですよ(笑)。

    >「新東京レビューROUGE」は60年代の映画に出てくるキャバレーのショーに似た雰囲気。
    >私は本来、バンドの音楽がガンガン鳴るライブが苦手なんだけど、舞台に近いところでも心地よかったのは相当ストレスがたまってるのかな(笑)。
    「フレンチ・カンカン」みたいなダンスもあるのは、まさにムーラン・ルージュっぽい。

    同感です。私もガンガンのライブは苦手。また、キャバレーのショーも正直、日本では仕事上のお付き合いで何度か行ったことがありますが、それより、むしろ、今回は、欧米のレビュー・ショーの色彩ですね。私、パリでは、りド、クレージーホース、ムーラン・ルージュなど、何度も好きで観ています(もちろん女房と二人で)が、あちらでは、レビューはカップル客が断然多いですよね。日本でも、そうなるといいと思います。

    >ソープ嬢のユニフォームみたいな着物姿はいただけなかった(笑)
    >今回、男性がトリオで出演するが、常に秋葉系男子のような冴えない役回りなのは残念。もう少し、昔の日劇や宝塚みたいにデュエットダンスでかっこよく絡めば面いが
    >ショーの小道具も工夫しててよかった

    これらはまったく同感というか、まったく同じことを感じました。

    >あと、歌があまりうまくない歌手に長いバラード・ナンバーを歌わせるのは考えもの

    まあまあ上手い人もいたけど、そうでない人も(笑)。この点が、私が☆5個をつけなかった最大の要因です。

    本当に楽しく読ませていただいた、きゃるさんのレビュー、ありがとうございました。

    2009/12/26 11:56

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