コーポ桜木101号室 公演情報 リブレセン 劇団離風霊船「コーポ桜木101号室」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    時事的ネタに「もう一つの要素」も
    月額25,000円・敷金礼金なしという格安のワンルームマンションへの入居日、101号室で15人もの男女が鉢合わせするが全員正規の契約書を持っているし、不動産屋は海外に行っており連絡つかず…という状況から始まる物語。
    一言で表現すれば「一足早いクリスマス・プレゼント、なファンタジック・コメディ」、お得意(?)の時事的ネタも盛り込みつつ、さらに「もう一つの要素」も加えた100分、楽しかったぁ。
    実は集まった面々はそれぞれ悩みを持っており、現代社会の病巣オンパレード(笑)、な感じ。
    普段は1つの事件や事故などをモチーフにしているのが、今回は「みんなまとめて面倒見たヨ」なのね、と思っていたら、後半で床下収納庫の秘密が明らかになって以降はタイムスリップものの様相を呈して一粒で二度オイシイ、的な。
    さらに、最初にシカケを知った者が先に旅立つとその人物が見つけたシカケ自体の記憶も残ったメンバーの記憶からなくなるのではないか、というパラドックス的要素もあるし、各々が現在の境遇に至るキッカケとなった時点よりも前に旅立つ中、予め残る決意をした者以外に土壇場で「現在」に残ることを選択する者がいるし、と終盤までヤマがあるのは画竜点睛を打つと言おうか、尻尾までアンコの詰まった鯛焼きと言おうか、さすがベテラン、みたいな。

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    2009/12/24 10:19

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