あんなに優しかったゴーレム 公演情報 ヨーロッパ企画「あんなに優しかったゴーレム」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    こんなに面白かったヨーロッパ企画。今年の上京公演はあうるすぽっと。
    ここのところ素材が少し難しいなと思っていたが、今回は、原点に戻って、のびのびとファンタジーを楽しめる。
    テレビの取材チームが名投手20年記念のヒューマンドキュメンタリーを撮りに投手とともに草深い故郷の村にやってくる、投手の思い出は、広場でゴーレムと呼ばれている大きな土偶(このデザインと、大きさがうまい)とキャッチボールをすることでピッチングの基礎が養われたのだという。エッツ、あの土偶は、生きている??!。このあたり、こういう話は沢山あって、ペガサスも生きていると村人は言う。土偶の意識調査をする地元の学者も現れる。テレビの取材班のスタッフの中でも話の真偽で意見が割れる。現在のマスコミ倫理の難しさもネタになっていて、ファンタジーとも混ぜ合わせ方もうまい。内輪もめが起きてくるあたり、それぞれの人物のキャラも嫌味がなくていいが、京都の劇団らしい関西風の会話で面白く弾む。再演というが、劇団員の息も合っている。
    劇場の規模が丁度この舞台にあって、上下二段に組んだゴーレムのある広場とその下に住む少女の家の二重セットが生きている。かぶりもののペガサスの出し方などタイミング絶妙。客の心理をうまく捕まえている。
    良いテンポで笑っているうちに2時間はアッと言う間に経って、こういう劇団は東京にはないナ、年一度の良い出会いの時間を持てたと、温かい気持ちで劇場を後にした。

    ネタバレBOX

    ゴーレムの謎解きは結局客に渡されるのだが、そ子もうまい。最高のフィーナーレになった、

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    2022/10/05 23:47

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