実演鑑賞
満足度★★★★★
どういう芝居なのか、事前のあらすじ紹介ではわからない。実はウイットとユーモアとコントと、あらゆる笑いを満載したコメディだった。イタリアの中世以来の伝統喜劇(日本でいえば狂言?)を現代によみがえらせたミラノのピッコロ劇場の座付き作家の台本を、日本に合わせて、見事にローカライズしていた。「リオデジャネイロの電話帳」が思いもかけない駄洒落になったり、「宇野千代」を「おひとりさま」の作者と間違えたり、と言葉遊びもふんだんにある。
渡辺いっけいの演じる、遠い外国から帰国したゴローじいさんの話は一場の寸劇。結構長いが、スーツケースを忘れていたと、大真面目にまた最初からやろうとするので、さらに笑わせられる。
いつもはアフタートークは見ないでさっさと帰る劇友が、今回は迷わずアフタートークに残った。それくらい面白かった。休憩なし2時間10分。あっという間だった