BOOKEND 公演情報 INUTOKUSHI「BOOKEND」の観てきた!クチコミとコメント

  • 笑いで笑いを語る
    当日パンフに自叙伝とあるが、自分にはむしろこれからの創作への宣言に見えた。「下手な感動は排し、シュールで不謹慎でポップな笑いばっかりつくる」という宣言。
    この、「笑い」という題材を「笑い」という表現方法で描くのが英断というかリスキーすぎてビビった。だって、テーマが結実するクライマックスのネタで笑えなかったら、それまでの物語で語ってきた「笑い」論が無に帰してしまうから。
    あと、役者の器用さ・パワーやスタッフワークはさすが早稲田の劇研だった。

    ネタバレBOX

    そういう意味では、最後の時間を巻き戻して「くだらなくやり直す」というシーンが最大のネタになっていなかったのが唯一にして最大の弱点。
    「同じ状況が目線次第でこんなにバカバカしく!」っていう上手さ、巧みさで舌を巻かせるか、もしくは「辻褄とかどうでもいい!ネタはそこまでじゃないけど笑っちゃう」っていう多幸感(?)どうにでもなれ感(?)までいくか、どちらかに突き抜けなければいけなかったのではないか。
    「笑い」を「笑い」で語る以上、あそこが一番ウケる必要があったのに、直前のゴスペラーズの方がウケていたのが残念。

    ラストが突き抜けた状態をもう一度みたい。そしたら最高だ。

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    2009/11/27 01:35

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