BOOKEND 公演情報 INUTOKUSHI「BOOKEND」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    笑いの神に祝福あれ!
     お得意の犬と串節が炸裂して会場は笑いの渦である。

     主役は初抜擢の萩原達郎。個性派揃いの犬と串の中では控えめなタイプだが、期待に応えて好演した。またシュール神を演じた堀雄貴も天性の明るさで笑いの神を好演。上手い役者をあえて脇役にまわし、シンプルなテーマを奥の深い笑いによって彩った。

     そして、体当たり演技の鈴木アメリが相変わらず魅力的だ。

    ネタバレBOX

     しかし、今回の芝居、とてもまじめなテーマに思えた。笑いと感動の戦いの中、感動に勝たせてなるものかと闘う神々はまさに劇団としての犬と串そのもの。モラル氏は当日パンフでこれは自分の自叙伝っぽい(?)と書いたが、奥に流れるテーマはまさに彼の創造活動上の永遠のテーマなのだろう。

     役者の熱演ぶりに思わず感動してしまったのだが、果たして、単純に感動して良かったのだろうか?

     観ている人、それぞれの心の中でも感動と笑いが闘いあうという見事な作りである。もう一度観たくなった。 

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    2009/11/27 00:51

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