満足度★
情報台詞の多さに疲れました
坂手さんの作品と燐光群のファンでしたが、最近の坂手さんの作風には、ちょっと違和感を感じています。
情報台詞があまりにも多すぎて、頭が付いて行けませんでした。
役者さんも、演じるというより、坂手さんが書いた資料的な、膨大にして、早口の語りを、自分の中で消化できずにいる様子が見えて、お気の毒な気がしました。
そもそも、あまり一般に知られていない題材を取り上げているのだから、もっと観客に親切な作劇にすべきだと感じました。
久しぶりに、途中退席する観客を何人か目撃しました。
「屋根裏」や、「だるまさんがころんだ」等、斬新な燐光群舞台が大好きだっただけに、最近の坂手さんの作風や劇作家としての姿勢に、少なからず悲嘆にくれています。
シャーロット・ギルマンと娘の会話には、ちょっと心を動かされはしましたが…。
どんなに主義主張に優れた戯曲でも、読み物ではなく、観客に支えられている演劇である以上、もう少し、観客に寄り添った作劇を心がけて頂けたらと思いました。
アフタートーク付きなら、そのあたりのフォローになったのでしょうけれど。