裸足で散歩 公演情報 シーエイティプロデュース「裸足で散歩」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    生真面目な弁護士の夫ポール(加藤和樹)と、細かいことは気にしない明るい妻コリー(高田夏帆)の新婚家庭。コリーが決めた、階段でのぼる最上階5階の新居に引っ越してきた。まだ家具は届かず、天窓のガラスは破れて、すこぶる居心地悪い。務めて陽気にふるまうコリーに振り回されて、ポールは少々疲れ気味。コリーの母バンクス夫人(戸田恵子)が、新居をのぞきにやってくる。コリーの不安は杞憂におわり、母も新居を気に入った。さらに上の屋根裏部屋に住む、ちょっとおかしなヴェラスコ(松尾貴史)があらわれる。コリーは母とヴェラスコの二人をお見合いさせようと、金曜(翌日?)のホームパーティーに呼ぶ。
    全3幕で、2回休憩(15分と10分)。休憩込み2時間45分

    初舞台という高田夏帆の、かわいくて天真爛漫だけどちょっと度がすぎる過剰な若さがよかった。舞台を明るくする。なれないアルメニア料理店から帰って、加藤和樹と戸田恵子が倒れこむ滑稽さも最高。このなかでは松尾貴史が普通の人に見えるからおかしい。

    ネタバレBOX

    一幕のがらんとした部屋が、2幕では家具も、壁のデコレーションもしっかりできた、新婚家庭にうまれかわる。そんな幸せな部屋で、みんなが引き揚げた後、コリーがポールに「あなたはまじめすぎる。もう一緒にいられない」と突然怒り出し、夫婦げんかに。最初ははやく打ち切ろうとなだめていたポールが、途中から「いやまだ寝るな。話がある」と主客逆転。そのまま離婚話がまとまってしまう!!

    コリーの怒るきっかけが、遅くなったので母をヴェラスコ氏が家まで送るのをポールが過剰に心配した点で、ちょっと無理がある。内に秘めていたものが爆発するという感じがなく、唐突だった。

    このまま離婚かどうなるか?と3幕が始まると。電話工事人(本間ひとし)が、ポールが壊した電話を直しにやってくる。アツアツ新婚と思っていると、二人は朝食も一緒に食べない冷戦状態で、その場にいる居心地の悪さが、おかしみ満点だった。

    行方不明と心配した母が、上のヴェラスコ氏の部屋に泊まっていたとわかり、コリーは自分の態度を反省。公演で「裸足で散歩」していたポールが、「出ていくのは僕じゃなくて、コリーだろう。家賃払ってるのは俺だ」と帰ってきたところで、こりーが謝り仲直りしてめでたしめでたし。

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    2022/09/22 12:10

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