豚と真珠湾 公演情報 秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場「豚と真珠湾」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2022/09/09 (金) 18:30

    座席1階

    終戦直後の石垣島を舞台としたお話。観光地の今ではなかなかピンとこないが、戦時中には日本軍の強制疎開命令で住民が山間部に追いやられ、マラリヤで1割の人たちが亡くなったという苦難の歴史がある。

    この舞台で教えてもらったのだが、戦争が終結した直後は日本の政府もなくアメリカ軍の進駐もなかったため無政府状態となり、自治政府「八重山共和国」を作る動きがあったという。戦災からの復興を目指し、演劇が多数上演されたとも。地勢的に近い台湾との交流があり、そこで大胆に稼いでいく海人たちもいた。この舞台では石垣島のとある料理店に出入りする多彩な人たちが織りなす人間模様がテーマだ。「政治的空白」とはまた別に、人間の赤裸々な姿が提示されるのがとても興味深い。

    しかし、全編八重山言葉で演じられるのは難解だった。配られたパンフレットには用語集が載っているが、それを読んでいても普通のスピードで語られるせりふにはとてもついていけない。
    話の筋を追うことはできても、演劇の魅力の一つである言葉の小さなやりとりから受ける「何か」を受け取ることはまったくできなかった。他のお客さんはどうなのだろうかと思った。

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    2022/09/10 10:31

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