第63回東京都高等学校演劇コンクール中央発表会 公演情報 東京都高等学校演劇連盟「第63回東京都高等学校演劇コンクール中央発表会」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    THE WINDS OF GOD(日本大学第一)
    今井雅之の脚本で有名だからもう、ご存じの内容。今井自身が自衛隊あがりだったことも加味して話題になった作品。彼らの舞台はかなり前に観たがその時もセットは木の机と椅子のみだった。今回も同様。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    売れないお笑い芸人の誠と金太は、ある日交通事故に遭う。気がついたときには第二次世界大戦終戦間際の神風特攻隊基地へとタイムスリップしており、しかも彼らは神風特攻隊員として前世の姿になっていた。

    彼らは戸惑い、そして突然、突きつけられた現実を否定しながら、時空の渦に巻き込まれ1945年8月という時を彷徨っていく。 戦争という大儀の前、任務遂行のため命を差し出すことを余儀なくされた若者達。 その中で突然に突きつけられる「死」という現実。

    ある者は任務に忠実に、ある者は神に祈り、ある者は心の奥に疑問を抱きつつ、それでも愛する人を守るために戦いの空に飛び立っていく。

    二人にもついに零戦に乗る日がやってきた。その前に誠と金太はお笑いを一席打つ。今度はミスもなく完璧なお笑いができる。そんな思いを胸に彼らは「おかあさーーん!」と叫びながら遥か上空で散るのである。


    今回の演技のためにキャストらは習志野駐屯地へ行き上下関係の厳しさ、敬礼の仕方、日頃の訓練などを学んだらしい。その後、土浦にある特攻記念館に行き、特攻隊本人が書いた遺書、学んでいた教科書、血書などを見学したとのこと。

    この姿勢にひじょうに感動し、演技も素晴らしかった。金太役の榎本晃太の涙の演技を観たとき、会場ではあちこちにすすり泣きの音が聞こえ感無量でした。舞台は脚本家の筋に忠実に再演し55分で上手くまとめたと思う。衣装も素晴らしかった!

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    2009/11/16 11:00

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  • きゃる>
    同感ですね。
    ワタクシ達も含めて、平和な時代に生まれてくると、ついつい戦争の悲惨さは他人事になってしまいがちです。ですから、小説なり、映画なり、舞台なりで伝えていくことはとっても大切なことですね。そして上演するにあたり、生徒達は戦争について特効隊についてより深く知ることになる。
    結果、命について真摯に考えるようになるのかと思います。素敵なことです。

    2009/11/16 16:29

    このお話本当によいですよね。私も何年か前、明治大学の学生有志の
    公演で短縮版を観たことがあります。
    戦争や平和について考えるようなこういう作品を学生が上演するって
    有意義なことだと思います。

    2009/11/16 15:05

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