あの人の世界 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「あの人の世界」の観てきた!クチコミとコメント

  • なんだか懐かしい雰囲気
    なので「先鋭的」というより「現代的」、な印象。

    ネタバレBOX

    劇場に入り舞台美術を観てどの席に座るか悩んでいるときに、ふと、あれ、今日はペニノだっけ、
    という錯覚に囚われる。なんかね、舞台が二層構造+センターポールで三角形の白い下着がメインステージな、しかも覗き見感のあるセットだったから(笑)。

    で、ボイス・レコーダーに記録するとこなどが『ツイン・ピークス』っぽくもあって、
    なんだか脳内で小人たちがダンスしているイメージが喚起されたんだけど、
    そうか、それがマメ山田だったらペニノか、と繋がって安心してみたり。

    そして、相変わらずゾンビ感も漂うんだけど、
    舞台上で痙攣することにひたすら拘っていた松尾スズキの姿を思い出した。
    いや、ほんとは手塚夏子のダンスとか、スロウライター『クロウズ』での池田ヒロユキのゾンビとか、もっと新しいものでもいいんだけど。
    あ、野田秀樹の昔の落ち着きのない立ち方も、ゾンビっぽいといえばそうかも?

    あと、宗教画っぽいイメージもあって、なにか神をヒトカダのなかに降ろしてきてます、みたいな台詞廻しはやはり女(深谷由梨香)とか嫁(山崎ルキノ)が発する瞬間に威力を発揮していて、一方、上の男(古舘寛治)や上の女(石橋志保)はギリシャ神話的な下界への関与の仕方だなあ、みたいなことを思ったけど、これは懐かしさとは関係ないか。

    たぶん、
    寺山修司の戯曲を白井晃が演出して「猥雑感」を削ぎ、
    そこからさらにスタイリッシュを控えて、
    “ライトな変態風味”を添加する感じ?
    が懐かしさに繋がったような。

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    2009/11/14 02:22

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