プレイバック Part3 公演情報 劇団チャリT企画「プレイバック Part3」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    浅く、広くない。
    過激でもなく、新しくもなく、広がっていくわけでもなく、繰り返す意味がない。

    ネタバレBOX

    ただなんとなく書き手は真面目な人なんだろうという匂いがするのと、なんとなく面白いんだろうなという雰囲気に救われるが、よく考えると構成もセリフもうまくない。

    編集の言動が不自然なうえに意外性がないので逆にびっくりしました。文豪の長男の名前が知られていないとか、貴重な資料テープを再生したり巻き戻したり(1回再生すればデジタルに変換してくれる機械がビックカメラで1万円を切っていて、年金もらってるおじちゃんたちが使ってたりする今の世の中で)。
    あれはテーマでしょうか。だとしたら、セリフにしちゃあダメでしょう。青年の主張をすればいい。つかなぜもっと意外な人に言わせないのか、不思議で仕方がない。

    そもそも情報提供の順番が基本的に間違っている。アシスタントがアシスタントであると提示されるのが遅い。末娘が高校教師であると提示されるのが遅い。土台がなくちゃ、ひっくり返されても面白くないでしょう。結局A面もB面もなくて、ひっくり返したあとも同じだったけど。

    Wikipediaを一読しただけでわかるような知識や、教科書程度の「考えさせられる」なら作品にする必要はない。戦争も文豪も財産争いも笑いもひやかし程度にしか含まれておらず消化不良。見ている人を「深い」と「浅い」の両極端へ、ちゃんと連れていってほしい。今は距離が近すぎる。

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    2009/11/04 22:09

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