実演鑑賞
満足度★★★
「チャタレイ夫人の戀人」(デーヴィッド・ハーバート・ローレンス作)というタイトルに惹かれた。高校の時に読んだ問題小説、その猥褻表現を巡って有名な「チャタレイ事件」裁判があったことは知っていた。その小説を朗読劇として どのように聴かせてくれるのか興味津々で出かけた。高校の時の小説本はもう手元にないが、多くの文節が***(アスタリスク)で省略(削除)されていたと記憶している。現在は完訳本があるらしいが 未読。
もっとも、本公演は原作ではなく、福田恆存 氏が脚色したものであるが。
英国貴族の若い夫人が、領地の森の管理(使用)人と肉体関係を持った話である。その肉体交渉を赤裸々に書(描)かれたことが話題になっていた。
ちなみに、裁判は訳者の伊藤整 氏と出版社が起訴され、最高裁まで争っている。「芸術か卑猥か」という、言論表現を争った この裁判以降、数々の猥褻(表現)を巡る裁判が続発しようとは…。
上演時間(1時間5分)