実演鑑賞
満足度★★★★
見知らぬ密室で目覚めた12人、誰も記憶がないのに加えてジャッジメントなる謎の人物が煽ってくるものだから、そりゃもう疑心暗鬼の嵐。
最初は全員の行動、所作が気になって観ている方も忙しく(これもまた楽し、ではあるが)徐々に個々へとフォーカスがあたっていく
腹の探り合いから自身の不安へと変わっていく熱演。
緊迫の空気感と、キラキラ系公演特有の甘い空気感が混ざり合って、う~んこの感じは嫌いじゃない。
場面転換なしでリアルタイムに12人全員のエピソードが紐解かれていくため、後半の駈け足感は否めなかったけれど同じ時間を共有しているライブ感が良い。
密室一部屋に閉じ込められて役者さん達は出ずっぱり。
なのでどの役者さん目当てであっても満足できる仕様。
好きな所に視線を向けられるのは観劇だけの特権だから。
賀集利樹さん(ジャッジメント役)の高みの見物感が面白い。