蛮幽鬼(ばんゆうき) 公演情報 松竹「蛮幽鬼(ばんゆうき)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    どうにか合格
    最近の新感線系作品は、苦手なタイプだったりσ(^-^) とは相性の良くない脚本家の作品だったりと2連敗で「仏の顔も三度か?」と思って臨んだら、さすがに今回はどうにか合格。しかし第1幕だけで通常の芝居1本分(110分)ってなげーよ!
    とはいえ、サジの本当の狙いは何なのかという疑問を抱かせて前半を切りあげ、それも含めて第1幕で仕込んでおいた伏線を次々に開花させて予想外の結末まで突っ走る第2幕(75分=カーテンコール含む)はワクワクドキドキな上に観応えたっぷり。

    ネタバレBOX

    ちなみに気に入ったキャラは惜春。事態の大半が彼の緻密に練られた策略・計算によるものというのが何ともステキ。
    σ(^-^) も事前に計画をジックリ立てるタイプなので共感…ってかむしろ羨望かもなぁ。
    また、「殺す時でも笑みを絶やさない」サジ役に堺雅人を起用したのは上手いっちゅうか何ちゅうか、ハマり過ぎでズルいくらい…(笑)
    しかし、もともと笑顔の人なのに、さらに目尻にメイクでカラスの足跡まで書いているとは念の入ったこと…。
    その堺と早乙女太一・上川隆也による三つ巴戦の殺陣も見事。様式美的な美しさとスピード感が同居して、これだけで料金の2~3割分(もっとか?)のモトはとったな、的な?(笑)
    あと、クライマックスで流れる「一滴(ひとしずく)の愛」の、「人はどうして争う悲劇を繰り返すのか?」のような意味の歌詞にも感銘を受ける。(これで料金の1~2割かも…)

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    2009/10/23 10:53

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