満足度★★★
島。
通称トリのマークさん、トリの絵はなんと読んでもよいので通称なのだとか。私はガー子さんと読みます。場所から発想する芝居ということで、東向島の近辺の雰囲気を外側から掴んで身体の内側へと取り込み、昭和二年建築の木造住宅へすんなり溶かしていました。芝居だしここは東向島だと認識しているのだけれど、さほど遠くはない一段ずれた世界へ紛れ込んだ面白さがありました。ウトウトしてしまったのはつまらないからではなく、私は気持ちの良い人ばかりの空間にいるとふわ〜となってしまうせいです。柱時計の17時の合図でスタート。確か50分の公演時間だったと思うのですが、柱時計では1時間40分経っていたような・・・気のせいでしょうか。異次元という演出であれば楽しい試みで、またガー子さんの芝居を観たいです。
柳澤明子さんはへびとダンスが踊れる可愛い妖精のような、山中正哉さんは繊細に米を研ぐ手品師のような、原田優理子さんは美しく水上を散歩するバレリーナのような。三人共好きな感じの役者さんでした。私は知らない土地で夢をみてきたんだわ。