ピーチオンザビーチノーマンズランド【7月25日~31日公演中止】 公演情報 キ上の空論「ピーチオンザビーチノーマンズランド【7月25日~31日公演中止】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     今となっては貴重なBチームを観劇。
     理解に役立つヒントがいろいろなところにちりばめられていて、途中でおおまかな構造が分かるように組み立てられているなと思いました。動きがあるところに至るだいぶ前から舞台上に配置されている理由など、理解しきれていないところも多々あるのですけれど・・・
     

    ネタバレBOX

     最初に受けた鮮烈な刺激は後の行動に深く影響を及ぼしてしまうものなのでしょう。星野が目にした「そのとき三崎は笑っていた」という心象は鮮烈なものでした。
     ラストシーンと免許証のエピソードから、二人は同じ姓になっていることが推察されます。二人は、相互理解に成功したのでしょうね、高校生のときには嘔吐するほどその状況を許容しきれなかった三崎だけれど・・・
     舞台の中にはいろいろな人がいました、タブーになることが異なる面々が。(ある意味、私が一番苦手な人は、いい人そうに見える「蒼くん」かなぁ・・・君こそサタンだ、なんてね。)
     自分の常識とは異なることを求める星野を許容すること(諦めかもしれませんが・・・)を三崎ができるようになった背景には、そんな星野であっても好きということに加え、星野の性癖を生じさせた原因が三崎自身の行為だったということもあったように思われました。
     「好き」っていう感情は、理屈で割り切ることはできなくて、「笑っていた」など、ときに曲解から、タブーを侵すような「人でなし」な行為を相手に求めてしまうものなのかもしれません。「人でなしの地」において、棲み分け、許容し合うこと、それが「愛」・・・なのかなぁ・・・

     ちなみに、演じていた役者さんは嫌いではないし、この作品が嫌いということでもないのだけれど、私は、キョウのような人は好きではありません。星野は嫌いです、高校生時の笑いながら「出て行った方がいい(だったかな?)」などと尋ねているところは、至極、気持ち悪い。大人になって、陽から陰みたいな、異質な感じで、更に気味悪くなっていて、嫌悪感すら覚えます。

     役者さんの熱演を否定するわけではないのですけれど、私的には、この内容であれば、服ははだけなくてもテーマの表現はできたように思います。星野は相手に接触しなくても、ベッドの下でそれが見えなくてもよい(・・・映像化したいようなので見えた方がよいのでしょうけれど・・・)性癖でもありますし・・・こう思うあたりが、私の「お子ちゃま」なところなのでしょうね・・・

     ・・・役名、間違っているかもしれません。だとしたら、意味不明ですよね。間違っていたら、ごめんなさい。

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    2022/07/26 00:56

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