ディグ・ディグ・フレイミング! 公演情報 範宙遊泳「ディグ・ディグ・フレイミング!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    席はすべて自由席でチケットの番号順に開演30分前から呼び出される。私は60番台だったが最前列にはまだいくつも空きがあった。なんか皆さんガツガツと良席に殺到するということはないみたいだ。

    インターネットの炎上というとあの女子プロレスラーの事件がまず頭に浮かぶ。その話かと思っていたがこの劇は4人組のYouTuberが加害者にも被害者にもなる話で途中でこちらの頭を切り替えた。外の暑さのせいか、会場の冷房が効きすぎていたせいか、はたまた私の知らない隠喩が沢山あったのか、何とも理解できていない気分である。

    満足度は私が受け取れた限りではテーマは常識的で星3つ、演劇としてはバラエティに富んでいて星4つというところ。村岡希美さんのストレートな怪演が嬉しい。

    ネタバレBOX

    観終わってから散々頭を働かせて理解できたことは以下の通り。

    あらすじ:
    「4人組のYouTuberが謝罪を求められ、過去の番組を振り返ってみるが思い当たるものはない。とうとう被害者の母親なる人物が登場するが調べてみると彼女の受け取り方が間違っていただけであった。その炎上の過程で4人組は誹謗中傷を受けて登録者がゼロになり、ノイローゼから死を意識するメンバーも出て来る。そして「死」は全員を巻き込みすべてを終わらせるように見えたが善意の視聴者のおかげで寸前で助かることになる。」

    「ロボットじゃない私」というのは誹謗中傷を受ける私も誹謗中傷を行う私もどちらも血も涙もある存在だということなのだろう。

    受け止めることができたことをまとめると
    ・コミュニケーションにおいてお互いの受け取り方に違いから混乱が生じる。とくに文字によるもので顕著である。
    ・その混乱は人々の肉体も精神も傷つける。
    ・適切な治療や援助が必要であり、その主体になりたいものだ。
    となる。まあこの辺が私の限界だ。

    あの「死」のオブジェは文字通りの意味ではなく心や体を蝕むすべてのものを代表していると受け止めている。

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    2022/07/02 15:30

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