キム・ヒジン/モム・カンパニー「Memory Cell」 / フランク・ミケレッティ/クビライ・カン・アンヴェスティガシオン「Espaço contratempo」 公演情報 ダンストリエンナーレトーキョー「キム・ヒジン/モム・カンパニー「Memory Cell」 / フランク・ミケレッティ/クビライ・カン・アンヴェスティガシオン「Espaço contratempo」」の観てきた!クチコミとコメント

  • デュオ
    ダンストリエンナーレの第6弾。ちょうど折り返し地点まで来た。見るぶんにはまだまだ興味深く、飽きるということはないのだが、見た印象を言語化する、つまり感想を書くことには、ちょっと大儀さを感じるようになってきた。
    フランスのフランク・ミケレッティと韓国のキム・ヒジンの作品2本立て。特に共通点があるようには思えない組合せだが、強いて挙げれば、ともにデュオのダンスだということか。

    ネタバレBOX

    フランク・ミケレッティの作品では男性デュオが踊った。本人ともう一人、黒人ダンサーが出演。ただしギターを弾くミュージシャンも登場したので、厳密にいうと人数的にはデュオ作品ではない。上演時間は約45分。
    チラシの解説を見てもどういうダンスの経歴があるのかは書いていないが、見た感じではちょっとストリートダンスっぽいかなと思った。ストリートダンスといってもいろいろな種類があるのだろうが、エネルギーの塊みたいなものが体の内部を速度を変えながら移動していて、それが体の動きになって表面化したような感じ、といえばいいか。ただし、ストリートダンスほど動きは細かく分割されていない。速度は極端に遅いけれど、太極拳などもその動きを見ていると、あるエネルギーが体の中を間断なく移動しているという印象を受ける。ということで、ストリートダンスと太極拳の中間的なダンス、ということにしておこう。作品の演出とかテーマよりも、とりあえず動きの特徴をあれこれ考えながら見ていた。

    韓国の女性振付家キム・ヒジンの作品は、フランス人の男性ダンサーとの共作・共演。上演時間は約30分。男女デュオという組合せはいちばんドラマチックになりやすいと思うし、実際、この作品も二人の濃密な関係を描いているようだ。韓流ドラマを地で行くようなダンス。こういうストレートな感じのダンスは、どちらかというとバレエのコンテンポラリー作品として上演してもいいのではないだろうか。シルヴィ・ギエムなんかが踊ったらすごいかも。逆に吾妻橋ダンスクロッシングではまず見られないだろうなあ(笑)。

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    2009/10/01 00:41

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