三団体合同公演ミツドモエ 公演情報 ミツドモエ企画「三団体合同公演ミツドモエ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    三劇団の個性のぶつかりあいを堪能。
    【knockabout】

    様々な演出上の仕掛けがはりめぐらされた舞台。とても斬新な演出だった。テーマは演劇の現場をモデルに、創造活動の難しさや、様々な葛藤を描く。演技的にはまだこなれてない部分が見受けられたが、やろうとしていることの志しは高かった。そしてラストシーンが素敵だった。

    【劇団兼ねます】

    意欲作。
    魅力的なシーンがたくさんあった。他の感想はネタバレで。

    【劇団カシスオランゲ】

    ファンタジーでメルヘンかと思わせて、その後観客を谷底に突き落とすような展開、前半と後半の落差は衝撃的。
    役者はそれぞれ持ち味を発揮し魅力的だった。他の感想はネタバレで

    ネタバレBOX

    【劇団兼ねます】

    観客を舞台に上げ、客席側で演じるという逆転の発想にまずびっくりさせられる。そういう構図のため、音響や照明のオペも見切れる。この意図が後でわかった。

    舞台の後半、実際の作者が作者として登場してきて、登場人物と闘うシーンがあった。作者側には、実際の照明係・音響係がその役で登場する。ここら辺非常に面白いと思った。実際の照明係・音響係が、その仕事をしながら、舞台上に上がるなどということは、今回のような構成でなければ不可能だ。

    新しいチャレンジとして評価したい。

    【劇団カシスオランゲ】

     テーマが差別問題なので、作者は安易なメルヘンに終わらせたくなかったのだろう。後半、とても汚れた現実を見せつけられる。しかし、観客としてはファンタジーと思って観ていた分、余計に衝撃は大きい。ここら辺演出家の狙ったとおりなのだろうが・・・。

     最後に50年後(の平和な光景)を用意して、少し観客のショックを和らげようとしていたが、衝撃は大きく、終わった後もしばらく立ち上がれなかった。

    【三劇団を観て】

     早稲田にはどれだけ将来有望な若者がいるのだろうとあらためて感嘆した。三劇団の競演という企画は非常に面白い。自然とライバル意識が芽生えるのだろう、他の劇団に負けてなるかという意気込みが随所に感じられ、それがいい緊張感を生み出していた。そして、三人の作演は、それぞれ、今までにない新しい舞台を見せようという意欲に充ち満ちていた。実験的な部分に関しては、成功している部分と現状はまだ未完成の部分があったことは事実。それにも関わらずそういう挑戦する姿勢が、公演自体に輝きを付加していた。今後の活躍が楽しみだ。

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    2009/09/30 23:53

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