てなもんや三文オペラ【6月8日~11日昼まで公演中止、宮城公演、新潟公演中止】 公演情報 パルコ・プロデュース「てなもんや三文オペラ【6月8日~11日昼まで公演中止、宮城公演、新潟公演中止】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    大阪アパッチ族のボスのマック(生田斗真)と若い娘の結婚式…新婦として登場したのはウエンツ瑛士! 同性婚という今流の変化球でそうきたか!と。乞食商会のピーチャム夫婦(渡辺いっけい、根岸季衣)はむすこ!を奪い返すため、マックをわなにはめる。マックを裏切る娼婦のジェニーがまたおかまで福井晶一が演じている。すごいぜいたくな配役だった。

    乞食行進は皇居前への示威行進など変えているが、基本はブレヒトの原作を下敷きにしており、安心してみていられた。アパッチのアジト、乞食商会、娼婦宿、警察の牢屋等々を、手際よく転換していたセットもよかった

    一番有名な「マック・ザ・ナイフ」の聞かせどころが少なかったのは残念。「大砲ソング」「ソロモンソング」などほかの曲も、ほかの舞台で聞いたときよ、メロディーを追いにくい難しい曲に感じた。アレンジのせいだろうか。

    ネタバレBOX

    さらに原作をひっくり返しマックがあわれ絞首台の露に!。死ぬ前のマックの演技がさすがの独壇場。戦場で殺した敵兵の「おかえり」を奪った罪、その罪のために自分は死刑を受け入れると。非常に引き付ける名場面だった。さらに原作では偽装妊娠だったルーシー(太った平田敦子が怪物ぶりを発揮した超好演)が立派な赤ちゃんを産んで、ウエンツ瑛士といい感じに(ウエンツは逃げているが)。そして舞台は砲弾が雨あられとふるあの世の(?)戦場に戻り、マックが「ただいま!」と帰還を喜んで終わる。意味深なラストであった。

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    2022/06/29 23:52

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