期待度♪♪♪♪♪
劇団にとってとても重要なテーマの一つでもあるFEMINISMを中心に据えた
【FEMINISM YEAR】の第一弾作品。
毎回、原作付きでありつつも、そこに自分達のテーマを巧みに織り込み、
古典でありながら現代の、“私たち”の物語として表現してきた劇団の最新作として、
『カーミラ』がどのように表現されるのかとても楽しみです。
原作を好きな人にしても、その深い部分に描かれていた物語に入り込めるという意味で
とても楽しめるものになるはず。
これまでも原作を悪戯にアレンジするのではなく、
古典を描いた当時では表立って表現することが許されなかった物語を、
当時の作家たちの怒り悲しみまで背負って表現してきたのがこの劇団さんの
何よりの強みとオリジナリティなのだと思います。
アフタートークも素晴らしい人たちばかりで、
女性には女性専用回もあり,更に100分回という新しい試みも興味深い。
どの回を観に行くのか、これほど迷わされる公演もそうないのではないでしょうか。
少しずつコロナ禍の状況も落ち着いてきたこの頃。
夏の夕暮れに、すべての女性への応援歌を叫ぶ
この演目の熱量に焼かれてみるのも良いのではないでしょうか。
私も是非、焼き尽くされ、何かを得て、
より深く考える時間を貰いに行きたいと思います。