ブックショップ 公演情報 有限会社バスタ「ブックショップ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ポップでキュートなファンタジー
    新装オープンした本屋さんを舞台にしたコメディ。
    こころあったまるファンタジーな舞台は色々な仕掛けが満載で印象の強い舞台でした。
    主人公ジェーン役の元宝塚歌劇団月組娘役トップスターの麻乃佳世もコミカルで可愛い!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    とある古い本屋の新装開店の日、新しいオーナーのジェーンは子供の頃からの夢が叶って希望に溢れていました。しかし、そこにはこの本屋のかつてのオーナーのヴィクター(幽霊)が住み着いていたのです。ジェーンは幽霊のヴィクターを見て驚きますが、聞けば、大切な本が見つからない、と必死に店内を探し回ります。それは片思いのまま別れてしまったウクライナ人のぺトラへの思いを綴った本でした。あと3日のうちに最後の章を書き上げないとヴィクターは成仏できないのです。
    ひょんなことからヴィクターの本屋に住むことになった陽気なぺトラとの生活はヴィクターにとって人生はバラ色に変わった瞬間でした。ワルツが奏でる夜もぺトラとの会話も、内気な男にとって愛する人と結ばれたいと思う狂おしくも絶望的な恋をしたのでした。
    やがて・・ぺトラは国に帰ってしまいます。しかしヴィクターは「私は貴女が必要なんです。と言えなかった。ありとあらゆる言葉でテトラに愛を伝えたかったのに出来なかった。臆病者の私は一言も話せなかったんです。ぺトラを引き止めるのに何の努力もしないで、送り先のない手紙を書いたんです。手紙がチャプターになって、そして一つの本になった。」と話す。

    一方でジェーンも隣のチョコレート屋のサミュエルにときめきながらも極端に内気な為に、思いを伝えられないでいました。そんなジェーンにヴィクターは「自分のように手遅れにならないうちに自分が言えなかった言葉、自分が出来なかったことを勇気を持ってサミュエルに想いを伝えるように励まします。

    ヴィクターに背中を押されながらやっとのことで想いを告白したジェーンはサミュエルと結ばれヴィクターも最後の章を書き上げぺトラとの恋物語は完結します。黄泉の国のぺトラと再会を果たしたヴィクターは「私達は本当にバカだった。そしてこれからも愛してる!」とあの世で結ばれるのです。めでたしめでたし。という内容。

    女性からの視点からは、やっぱ男性から告白してもらいたいよね~。
    甘えるんじゃない!と言いたい!男性に(^0^)

    セットはカナダと全く同じで、スペイン、カナダ、日本、フランスの4カ国で同時に上演されるという。舞台セットには沢山の仕掛けがあってヴィクターが幽霊だっていう印象を強くしていました。ストレートプレイなのにファンタジックで夢があり現代的なエッセンスも加味してロマンティックな雰囲気もありました。子供の頃読んだ飛び出す絵本さながらユーモアが溢れ可愛らしい舞台です。



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    2009/09/19 13:09

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