実演鑑賞
満足度★★★★★
観劇する、ということがレストランで食事をするというものであるならば。
脚本演出はシェフ、役者は料理、裏方は食器やテーブルなどの什器
案内室内の装飾、雰囲気作りは制作ということになるのでしょうか。
諸々の不祥事で雨ざらしの地べたの上で、手のひらに乗せられた高級フレンチを丸かじりしているような気分でした。
演劇0円企画の第0弾として打ち出されたこちらの公演は運営不備によりマイナス評価からスタートし、千秋楽でなんとか持ち直した公演になりました。
具体的なやらかしはサロンでしか出されていないので控えておきます。(ツイッターで検索すれば、嘆いている人はわりといると思います)
何故こうなってしまったのか、理由は是非サロンに入会して確認して頂きたいです。
とにかく理想と現実が見事に噛み合ってない公演だったと思います。
興行的には絶対成功しててくれと、壁を覆いつくすように張り出された応援チケットという名の3000円のサイン入りのし紙を見ているので願わずにはいられません。
環境が不満だらけだったせいで、観劇ヤクザによるイチャモンが多く見受けられるのは自業自得だとしか思えませんし、
チケット0円だからという理由で、運営に物申すのを口を塞がれている感も否めません。
まあ、そうだとしてもです。
1度見ただけで確信しました。第0回はもうこれでいい、しょうがないから次に向けて頑張ってくれと。
小劇場界隈に入って、とても便利な言葉を覚えました。「再演希望」です。
2.5の世界から来た私には、何故だかはよくわからないのですが、素晴らしい演目は何度でも繰り返しやっていいみたいです。
これだけのキャストもう1回集めるの無理とか、同じものにはできないだろうとか、繰り出されるであろう不満はまぁとてもよくわかります。
けれど、色んな不満点を加味しても、それでももう一回やってほしいと思いました。この作品が皆さんの目に触れられないまま消えていくのは本当に勿体ないと思っています。
なんとか・・・なんとか・・・ならんかなぁ・・・笑
そんなお気持ちでした。
当日券7戦3勝4敗より 愛ぐらいは込めて。