埋葬は三日月の朝をくちずさむ 公演情報 株式会社あるひ「埋葬は三日月の朝をくちずさむ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    「舞台を見たことがない方々のためにチケット0円公演で観劇のハードルを下げると言う取り組み」とのことでしたが、どうだったのでしょうか。舞台を見たことがない方々には、どうやってどこからアピールしたのかなど聞いてみたいと思います。
    と、疑問はありましたが、舞台としてはとても面白かったです。
    元銭湯だったと言う会場は不思議な雰囲気がありました。そのまま残されている銭湯の石組みのような壁は照明によって変化し、やはりそのままの浴槽による演出も面白かったです。おぼんろの物語にも使って欲しいです。

    ネタバレBOX

    その世界には、「ライオン」と呼ばれる者たちがいた・・・しかしそれは私たちが知るライオンではありません。そう思って見るといろいろ納得できます。
    スゼジュと呼ばれる別の種族たちの肉を食って生きていますが、スゼジュたちは食われることによってライオンの一部となって生きているのだと考えています。そんなスゼジュたちが、食料として認定されてしまう日まで幸せでいられるようにとライオンの前王が美しい世界を作っていたと言うことが、王の死後その子どもたちに伝えられます。
    ライオンの王を継いだビツリスの姉が、もうスゼジュは食べられないと言うのに、スゼジュの一人ムロークは「食ってくれ。そしたら僕は君たちの一部になって生き続けるのだ」と言います。勧善懲悪(?)みたいな結末でないところが良いです。
    屍の残らない(食われるもので)スゼジュたちは、歌声を壺に納めて墓場に持って行きますが、耳を澄ますとその声が風に乗って聞こえてくると言うのが素敵です。
    でも言いたい。前王よ、スゼジュたちを幸せにしてあげたのはいいけれど、ライオンたちのためにももっと国家予算を使ってくれ。自殺者が減るような国にしてくれ。
    末原さんの脚本なので、末原テイストが炸裂していました。

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    2022/05/29 23:04

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