レストラン ル・デコ 公演情報 角角ストロガのフ×elePHANTMoon×犬と串「レストラン ル・デコ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    狂気の面白さ
    角角ストロガのフ「食皮俗」はテンポがよくて楽しめた。どちらかというとホラー。elePHANTMoon「アイノユクエ」は狂気を装った正気の世界。犬と串「ロマンス」は30分という制限の中、カシスと比較するとどうしても物足りなかったが、相変わらずの楽しい世界。

    以下はねたばれBOXにて。。


    ネタバレBOX


    ☆角角ストロガのフ「食皮俗」

    冒頭、皮を食べるシーンから始まる。馬の皮、魚の皮、大蛇の皮、河馬の皮、男性器の皮。特に動物の包茎の皮は最高の珍味とされ、それに魅了された人たちが行き着くところは人間の包茎の皮を食す「食皮俗」となる。狂気と化した食皮俗となった会社の部下と部長とのやりとりが面白い。舞台上で二つの場面を同時に見せるのもハイテンポで楽しい。

    包茎部長と事務員のイシイは付き合っていたが、ある日イシイの出演しているAV「ほうけい天使」を部下たちが見つけてしまう。イシイが包茎好きだと勘違いした狂気な部下たちは次々とイシイを強姦してしまう。それを知った部長はイシイが好きなのは包茎なのか、自分なのかと疑心暗鬼になってしまい、包茎を切ってしまう。そしてイシイに事を話すと、「男の人ってダメね。こんなものがあるから、つまらない事に振り回されるのよ。」と言って、ペニスを食いちぎってしまう。正に「食○俗」
    結構、過激!笑



    ☆犬と串「ロマンス」

    どうしてもカシスと比較してしまうが30分では独特の劇団の味が出せなかったように感じる。特に今回の主役はマリリンという女体大根が主役だった為、ちょっと幼稚だった。だからか、大人な女性のワタクシには物足りなかったのだ。小学生でこれを観たらきっと物凄く楽しめたと思う。笑
    それでも、マリリンの奪い合いでトンファーを武器にするもの、鮫のDNAを持った戦士、桃太郎侍、ナギナタ女、ジョーカー、死を呼ぶ音色のヴァイオリンなどの登場は相変わらずで面白かった。この劇団はファンタジーな要素が満載なのに、それに反して破壊や不条理を持ち出す世界が好きだ。
    あんなに引っ張りだこだったマリリンが、「ちわわに似たさつまいも」の登場であっけなく忘れ去られる終わり方も世の常を意識していて流石。



    ☆elePHANTMoon「アイノユクエ」

    夫と実の妹(加奈子)の情事が原因で水死してしまった子供(俊介)を失ってから狂ってしまった妻。ミルク缶を抱えてあやしながら毎日を過ごす。しかし、妻は狂ってはいなかったのだ。それを知るのは妻が入院する当日、あの日の二人の情事を暴露する。そして、「私はもう子供の生めない体だから、加奈子、貴女が俊介を生んでくれる?貴方たちしかいないでしょ。俊介を生めるのは。」といって加奈子の口に骨を押し込む。
    妻は二人の情事を全て知っていて長い間狂人のふりをしていたのだと思う。じわじわと復讐するために。そうして骨を二人に食べさせることでその復讐は完結に近づく。本当に末恐ろしい物語だと感じた。もしこれで二人に子供が生まれたなら、俊介の身代わりを生んだことで、二人の罪の意識はずっと続くのだ。その子は地獄の底から這い出てきたような悪魔の子のように・・。
    情事を犯した二人に精神的に圧迫させるという暗の世界。
    30分という制限の中、よくぞここまで演出したと思う。秀逸な作品だと改めて思う。ひじょうに素晴らしい。
    ちなみに骨はから揚げを食べた後の骨だった。ほんのりと揚げ痕が残っていたから。笑
    次回はペットショップで売ってる白い骨を使って欲しい。食べられるし。笑


    全体的に楽しめた舞台。

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    2009/08/22 13:17

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