イレギュラーweek ~Encore meet again~ 公演情報 dlb-EnterPrise 舞台演戯事業部 Do-リンク場「イレギュラーweek ~Encore meet again~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    乗せられてしまった
    活きのいい役者に照明や音楽の迫力、ダンスまで見せてくれて、ノリは充分。
    テンションは冒頭から落ちることなく一気にラストまで駆け抜ける。
    鑑賞中はそこにある若さのエネルギーにうまく乗っていられた。

    ネタバレBOX

    けれど、その若さゆえの様々なウィークポイントが、鑑賞後、不満に形を変えて浮かび上がってきたものだからよろしくない。

    とりわけ脚本の設定に甘さが目立つ。
    ストーリーの開始点となる「試練」は、蓋を開ければただの“答え合わせ”でしかなく、実は誰も“問題を解く作業”はやっていない。

    要は「死後一週間、誰かの記憶に残っていられるだけの人生」を歩んできていれば、何をするでもなく自然に生き返ることができる、って事でしょう。
    その「誰か」を一人に絞ったり(親類は除かれる!)、それについてくる“特典”が実質“リタイヤ権”だったりすることに対して、別段、説得力のある説明はされない。

    劇中の音楽業界の描写についても取材不足が露呈している。
    本番一週間前にまだ人材の確保が済んでいなかったり、前座を交代させたり、プロデューサー1人の独断で中止になりかけたり、どれだけ小規模なライブなのかと。

    そのカギを握るのが何の変哲もない一般女性という点も不可解。
    友人2人ならまだしも、プロの世界にいるアーティストやプロデューサーに見初められるなんて、とんだ魔性の女っぷりだ。


    ほかにもあるけど、これ以上書くと全否定だと思われそうなので止めておく。

    彼らが描こうとしていたテーマは充分に伝わった。
    鑑賞直後は星4つをあげても良かった。
    そのうち2つ分は、どうやら魔法が解けてしまったようだ。

    次は解けない魔法をかけてほしいと願う。

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    2009/08/16 09:14

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