実演鑑賞
満足度★★★★★
2017年当時、前情報もほぼ分からず(と言うか、当時にあらすじを読んでいたとしても理解出来ず)の状態で拝見をして、面白くて、ゾクゾクして、作品の素晴らしさに驚愕、感嘆した作品です。
ハードボイルドで、ヒリヒリしていて、全編に渡り物語が次にどう展開するのか予測不能でハラハラして。
コミカルな部分はしっかりと浮かせていて、ただしダークな部分、特に殺害部分などは必要以上に大袈裟にせずに、作業をする様にアッサリと、淡々と…だからこそ観ている観客側も、自身が歩いている道の1本隣の裏路地で本当にこんな事が行われているかも知れないという、日常と非日常の両面を味わえた気がします。
物語はとても独特のテンポで粛々と進みますが、それ故にポッと出てくる非日常的な、霊的な、宗教的なフワッとした感覚が妙にリアルに物語に入り込んでくるのがまた最高に素晴らしかったです。
その後、DVDでも何度か観させて頂いた作品で、傑作だと思いました。