実演鑑賞
満足度★★
鑑賞日2022/03/31 (木) 18:00
タイトルは謎めいた雰囲気で、
イラストも劇の展開が読めない感じに惹かれて、多少期待して観に行った。
しかし実際には、非常に残念なことに、劇の内容も展開も、あらすじとほとんど変わらず、単調で、捻りがなく、それぞれのキャラクターが一部を除いて、それを演じる役者も含めて際立たず、私の予想を良い意味で裏切ることをせず、想定内どころか、想定内以下過ぎて、がっかりだった。
また、役者の演技も、2、3、4人の役者を除いて、演技が上手だとか、下手だとかいう以前のレベルで、学生演劇以下に見え、失望した。
ただ、2、3、4人の役者に関しては、役によって、しっかりと演じ分け、時に豹変した演技に魅入ってしまうぐらい、申し分なく、素晴らしく、これからも期待できる逸材に思えた。
演出の都合だか、それともコロナの自粛期間のあたりがメインテーマになっているからか知らないが、劇全篇のほとんどを、途中の一瞬の例外を除き、演者がマスクを付けたまま演技をしているのは、いかがなものかと思った。周りの状況がどうとか、そういうことではなく、演劇というのは観客に虚構を観せせるものであるので、それに役者は身体の動きとともに表情の変化も大事なので、マスクをするぶん表情が読み取りづらく、笑える場面でも、付けずに演じるときほど素直に笑いづらいし、観客側が反応しづらくなるので、絶対にマスクはなしで演じたほうが良いともう。それに行政も演劇を行うことにおいて、絶対にマスクを付けて公演してくださいと入ってないはず。演劇を演る人間が世の中の流れに過剰反応するのはどうかと感じた。
演出も全然なっていないし、一部を除いて、役者も見込みゼロだと感じたが、そもそも、脚本が一人一人の役者の個性と向き合ってあて書きすることをしていないと感じ、脚本内容と脚本家が一番言いたいことがあまりにもあけすけに出過ぎていて白けてしまい、かなり落胆した。
アマビエ役の人たちの格好が奇抜で、特に劇中でお兄ちゃんと言われたほうのアマビエ役の俳優は濃く、見た目はかなり不気味で怖さを感じさせるメイクをしていて、人目を引くが、実際に話をしだしてからとの演じているキャラクターのギャップに意外性を感じ、驚いた。