ロボット 公演情報 劇団三年物語「ロボット」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    アニメで育った僕たちの舞台
    アニメを見て育った私達の、
    今まで出会ってきたアニメ達に対する
    リスペクトに富んだ舞台でした。

    だだっ広い抽象舞台に
    これでもかと吊られた照明機材が大音響と共に明滅して
    役者が説明台詞を絶叫し続けるという
    作劇法もまた懐かしく、暖かい気持ちになりました。

    アニメ舞台もここまで真面目にやれば立派。
    すごく楽しかったです。

    ネタバレBOX

    「『自我』って何?」、「自分が自分であるって何?」という考えも折り込まれ、
    人工知能(コンピューターシステム?)が自我を持つという
    伝統的な素材を扱いながらも、
    安直にコンピューターが反乱する話にしてしまわなかったところが
    ミソだと感じました。
    自我を持ったコンピューターが母性にも似て
    人類を愛し抜いたら、どのような演算結果が出てくるのか・・・。

    話は飛んでしまいますが、
    1997年に「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」を映画館へ観に行きました。
    巨大な綾波レイが地球に立ち上がり、初号機が二重螺旋の形と化したロンギヌスの槍と宇宙の果てへ飛んでいったことにたまげましたが、
    そのことを彷彿とさせられる話だったと、私は思います。
    きっと脚本家の方も映画を見てたまげたのではないかと
    勝手に考えたりしました。

    自我を持ち、実体を持ってしまったが故にさみしさを感じてしまう、
    人工知能ミライが死ぬこともできぬ機械の体で
    永遠に漆黒の宇宙を漂い続けるラストは強く悲しいです。

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    2009/07/09 12:58

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