実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/02/24 (木) 18:30
渋い座組みが気になったので観に行った。面白かった。68分(休憩15分)62分。
8ヶ月前に4歳の息子ダニーを自動車事故で失ったベッカ(小島聖)とハウイー(田代万里生)夫妻。息子を思い出すものを残したくない妻と、残しておきたい夫。ベッカの妹イジー(占部房子)が妊娠したと言ってきたり、ベッカの母(木野花)やらとアレコレ擦れ違いながらも、暮していたが、ある日ダニーを轢いたジェイソン(新原泰佑)が会いたいという手紙を寄越し…、の展開。
ありそうな話で、ありそうな場面の連鎖だが、2幕に入っての展開で希望を持たせてくれる辺り、いい話だった。小島が感情を爆発させる瞬間の演技にはシビレタ。わずかなシーンでしか使わない美術が冴えているが、戯曲の指定なのか知りたい。
同作家の「グッド・ピープル」再演を昨年10月に観たが、1幕は背景となる事象の説明に使い、2幕で一気に展開するという、同じ構造に見えた。
1幕で2個、2幕で1個、ケーキを食べてた占部は大丈夫だろうか、と、余計な事が気になる(^_^;)。