光善寺大学学生寮 公演情報 劇団24区「光善寺大学学生寮」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    寮を舞台にしたオムニバス形式の物語。話としては2~3月頃の短期間であるが、ありがちな出来事をコンパクトにまとめている。
    (上演時間1時間25分)

    ネタバレBOX

    舞台美術は、後景に白っぽい壁、その前に横長のテーブルと幾つかの椅子。シンプルなセットで寮の共用スペースをイメージさせる。壁にオムニバスのタイトルを映し出す。横長テーブルに座り客席と向かい合っている画面は、何となく映画「家族ゲーム」(森田芳光監督)を見ているようだ。

    プロローグ…2月という変な時期に新入寮者を迎え、案内をするところから始まる。
    第1場面…男性が同じ寮の女性に恋をし、告白に協力する他の男達のドタバタ。
    第2場面…仲が悪い女性入寮者が、共通の友人を巡っての嫌がらせを粘質的に描く。
    第3場面…上級生の態度が気に食わない下級生が先輩を早く追い出そうと深夜に相談。
    第4場面…上級生の卒寮式を1か月繰り上げてイベントを開催するが、いつの間にか狂騒へ。
    エピローグ…色々あった寮生活の回想話に花を咲かす上級生たち。

    物語は、寮という狭い世界における人間(特に上下)関係。親密な関係を築ける場合もあれば、最悪な場合もある。退寮するにしても、生活がありそう簡単なものではない。苦楽を共にする友情が芽生えるなんて、どれほど期待できようか。とは言え、良し悪しはあっても思い出だけは残る。
    主宰・原田彩希さんは、パンフに大学4年間を寮で過ごしたと書いている。話の所々は実話をもとにしたくだりがあり、本作品はドキュメンタリー(冗談)だと。多分、誇張はあるが本当のことだと思う。

    深みがあるとは言えないが、大学生らしく明るく元気な公演である。同時に演技力に差があり課題も観える。出番こそ少ないが、寮長の飄々とした態度が面白可笑しく、緩衝的役割としての存在感を放つ。卑小と思いつつも、銃は敢えてのぶっ飛び笑わせであろうが、リアリティで観せるのであればナイフの方が迫真の場面が演出できそう。
    久し振りの 早稲田小劇場どらま館 の公演は楽しめた。

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    2022/02/20 20:02

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