中島鉄砲火薬店 公演情報 文化庁・日本劇団協議会「中島鉄砲火薬店」の観てきた!クチコミとコメント

  • 映像鑑賞

    満足度★★★★

    劇団協の育成事業公演で新国立劇場とは恐らく初めてだが、価格帯が高めなのはそのため?
    (公益事業に公共劇場が貸すのに何故高くなる・・日本の「公共」は今や有名無実、高速代、電車賃は高くなって当然な先進国などあるだろうか?笑うしかない。)
    それはともかく。
    以前より目にしていた作演出、御笠ノ忠次改め。プロフィールを見ると思いの外若い御仁。演目は自身の10年近く前に上演した時代物で新撰組の残党の一人がひっそりと一庶民の人生を送る浜松の家とその庭に、因縁ある他の残党共や謎の人物らが出入りする。開花前後の動乱の中での斬った張ったのノリと、平和な日常の空気とが交錯する所が「笑」を織り込める設定となっているが、笑のための押し出す演技は得意でも、引いた部分でリアルが醸されないので(脚本のせいか演出かは判らないが)所詮荒唐無稽な部類だろうと見てしまう。後はポイントでの笑いで持たせ、終局で見えてくるストーリーに比重がかかって来るが、主人公の「生」に対する無頓着にも見えるこだわりに、一本筋が通って見えてくるのは見事。脚本の力と思われた。が、不要な要素も多く、対コスト(値段はともかく時間)的にはさほど得る所がなく思えたのは映像鑑賞ゆえかも知れない。

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    2022/02/15 21:56

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