---MESs---メス--- 公演情報 Dance Company BABY-Q「---MESs---メス---」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    この人を見よ
    去年10月のシアタートラムでのソロ公演から半年ぶりに見た。東野祥子のソロダンス。あのときは怪我で公演が中断してしまったが、私は初日に出かけたので見ることができた。幸い怪我は回復して、その後まもなく踊り始めたが、今回もらったチラシをみると、英語で My head is a mess と書いてあるので、頭のほうはまだ問題を抱えているのかもしれない。
    シアタートラムよりもはるかに小さな空間で、それでも従来通りのしなやかさをとりもどした彼女の体を間近に眺める約1時間。照明と音響が加わって、いつもながらの空間演出力を感じさせる。独特の体、独特の作品世界。

    ネタバレBOX

    前半はフルフェイスのヘルメットをかぶり、顔を見せない。照明はストロボを多用。衣装はシルバーっぽい袖なしのワンピース。カジワラトシオの音楽は以前にも聞いた通りのノイズ系。そういえばあのときも前半は全頭マスクをつけていた。いわば東野流の焦らしのテクニック。

    前半はまた、これもカジワラが担当したのだろう不思議な照明を使っていた。夏の夜空に開く花火のような、といえばいいか。ちょっとミラーボール的な色彩だ。それをときどき照射する。一方、隅に立て掛けてあった全身大の姿見を東野が抱え、その照明を鏡に反射させて客席に送ったりもした。

    後半はカジワラがステージの端に出没して、あれこれ装置をいじっていたし、映画「リング」に出てくる貞子のような黒髪のかつらで顔を隠し、ステージの下手奥に座ってたぶん即興だと思うが機械を操作して音を出していた。

    上手の手前壁際に裸電球が床近くまで垂れていて、それを体で包むようにして暗転して終演。

    たとえば地下の駐車場で車の急ブレーキ音が響き、突然ともった車のヘッドライトに照らされて、壁際に追い詰められた美女が浮かび上がる。サンペンス映画に出てきそうなワンシーンだが、東野の体は照明とあいまってそんな雰囲気をやすやすと作り出す。経歴にクラシックバレエが含まれていないのが意外に思えるくらい、しなやかさと強靭さを兼ね備えた体は、日本のコンテンポラリーダンス界でも傑出している。

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    2009/06/12 22:57

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