ガラスの家族 公演情報 劇団朋友「ガラスの家族」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    本当の家族を手に入れるまで。
    「海は知っている」のキャサリン・パターソンの作品だけあって、存分に他人を愛する、という言葉がそこここに散りばめられてバイブルのように刷り込まれていきます。
    アメリカンポップな音楽や描写、ダンスも楽しく、舞台セットも展開の仕方が上手い。

    ギリーが人間らしい心を取り戻していく過程には感動と涙があり、終盤は泣ける。愛すると言うこと。これが全てです。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    父親は行方不明。4歳のときから母親と離れ、里親の家をたらいまわしにされ、子供心に「人間は強くならなければいけない。弱さをみせると他人につけこまれる。」と信じて疑わなかった主人公ギリー。そんなギリーが5人目の里親メイム・トロッターの家にやってくる。トロッターの家には里子でいじめられっこのウィリアムが居た。
    大らかで他人にも見返りのない深い愛情を持って接するトロッターに触れているうちにギリーは、本当の家族とは?血の繋がりだけではない。という真理を理解していく。

    トロッター役の池田幸代がひじょうに素敵です。「アメリカのお袋さん」のイメージそのまんまで、「ああ、こんなお母さんに育てられたらどんな子も素直で良い子に育つのだろうなぁ。」と印象付ける。ギリーが盗みをした時や、友達との喧嘩のシーンなどに、ギリーを心底庇ってやる姿勢。と同時に厳しく諭す姿勢。愛する気持ちを優しい思いやりを行動に移すという姿勢。大きな危機にはみんなで力を合わせて乗り越えると言う事。自分が愛されたいと思うなら、自分から相手をただ愛せばいい、という言葉。

    トロッターのセリフや行動が屈折したギリーの心に呪文のように沁み込み、やがて氷解していくのです。物語はベタで解り易く、再演再演を重ねて沢山の劇団が公演を打ってきましたが、やはり名作は感動するのです。

    キャストも充分に実力があります。決してじめじめしないポップで楽しい舞台です。お勧め!(^0^)



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    2009/06/05 11:59

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  • ん!(^0^)見応えばっちし!

    うちのお袋さんもアメリカのドラマに出てくるような母親ですわ。(^^;)

    それにしても・・・トロッター役の池田幸代さんをおーじに見せたいくらいですわ。
    とにかく楽しいのなんのって!愛すべきお袋さんですわ~(^0^)

    2本続けて☆5つ!
    いあいあ、幸せ!胸いっぱい。

    2009/06/06 02:25

    脚本がしっかりしている作品というのはやっぱり見ごたえがあるでしょうね・・。

    音楽やダンス、演出もアメリカの作品らしい明るい感じ・・。

    日本の母親って未だにお袋さんって言うか、どこかウェットでナイーブなイメージもありますけど、アメリカのドラマに出て来る母親って、ほんとにこの子の将来、自分で生きていく時逞しく自分で切り拓いていけるように育てる・・、なんかそんな感じの女性が多いですよね・・。
    このあたり、国民性の問題なんでしょうけど・・。

    ストーリーが良くてキャストも実力十分・・。

    今回は言うことなしですね・・。

    2009/06/06 01:44

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