満足度★★★
多分に哲学的
一言で表現すれば「多分に哲学的」。前作『プラスチック・レモン』もある意味哲学的だったけれど、あちらが詩的な哲学であるのに対してこちらは理詰めの哲学、みたいな?(笑)
未来あるいは別次元(かつ多層構造=パラレルワールド)のように見えつつ、実は何らかの理由で眠り続ける人物の見ている長い(果てしない)夢なのではないか、などと誤読をしてしまったのはここのところたて続けにそういうネタの芝居を観て、思考回路がそっち寄りになっていたからか?(爆)
また、前回は「整然とした動き」にとどめて封印していた(?)「乱舞」が復活。これがまた情熱的と言おうか派手と言おうか、特徴的。