令和に生きるマダムたちへ 公演情報 マグナム☆マダム 「令和に生きるマダムたちへ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ダンス=若者という常識にとらわれず、ただただ観客を楽しませる。エンターテイメントに徹しアラフォーパワーを炸裂させた公演。
    迫力あるダンスで描く少女ならぬ40代(熟)女性の生き様は、可笑しみと寂しさが同居しているようだ。

    この公演、本番ギリギリまで何度も困難な状況に追い込まれたが、そうなった時「人は笑うしかなくなる」と実感したという。ここに公演の意気込みを感じる。
    (上演時間1時間10分)

    ネタバレBOX

    招待公演。
    基本は素舞台…ダンス パフォーマンスを行うスペースの確保。

    群舞、ソロダンス、寸劇、アラフォー独身女性の悲哀トーク、そして唯一の男性ダンサーとアラフォー女性全員によるコラボ。男性の褌姿で太鼓を敲くパフォーマンスは音楽・照明そして迫力に満ち満ちており観応え十分。
    バリエーションある表現は、アラフォー女性の代弁者として、遅咲きながらも咲き乱れ、超高齢化社会に向かう日本において、ダンサーの高齢化も目指すと…鼻息も荒い。

    女性ダンサーは白いタンクトップに1本ラインの黒ジャージ。ソロでも群舞でも同じだが、寸劇の時には、その上に女子高生のミニスカート等を(穿き)つけ、笑いを誘う。全3回公演だが、結構激しいダンスで体力勝負といった印象である。

    アラフォーらしいトーク。「おひとりさま」は不安なのか、 40代女性が抱える悩みトークを挿む。今は未婚でも 「一生独身でいる」のかな。パートナーとめぐりあう可能性を考えつつ、一方で「このまま一人かもしれない」という揺れる思い。そして、独身で生き抜くことへの不安。病気や怪我をしたときに支えてくれる人がいないことへの不安を吐露する。印象的な言葉として、夜寝てこのまま寝覚めなければ、誰が私の死を確認するのだろう。プチ同居するかなど、笑いの底に寂寥を感じる。しみじみトークは女性だけではないだろうけど…。

    圧巻は、褌姿の(唯一)男性が太鼓音楽に合わせてのパフォーマンス。それを囲むアラフォー女性ダンサー(15人)とのコラボが実に見事。表現し難いが、太鼓音楽+照明、そしてダンス、そこで魅せる光と影のコントラストが何とも美しい。
    ほぼ満席から割れんばかりの拍手!
    次回公演も楽しみにしております。

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    2022/01/29 20:04

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