『ウエア』『ハワワ』 公演情報 小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク「『ウエア』『ハワワ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ■『ウエア』鑑賞/70分強■
    ラリった人の幻覚をまんま舞台化したような、かなり振り切れた一作。個々人のアイデンティティが溶解して相互浸透していくようなぶっコワれた物語を、近未来のレスキュー隊みたいな恰好した男女コンビが体を張って熱演。トガりすぎて先を行き過ぎた新手の漫才みたいで、まずまず楽しめた。
    しかし、極めて脈絡のつかみにくいあんなホンを、よくぞ二人は最初から最後まで頭に叩き込んだもんだ。感心。
    中盤あたりで投射されるサイケデリックな映像が、音楽ともどもすこぶる心地よかった。

    ネタバレBOX

    男女コンビが客席に向かって並び立ち、謝罪するところからスタート。あれは漫才師の立ち方であって、本作に漫才の影響が皆無だとは考えにくい。舞台狭しと動き回っている時間がほとんどでありながら、要所要所で2人は舞台中央に集い、客席に向かって並び立ち、これが2人の基本形なのだと思わせる。マヂカルラブリーのM-1優勝ネタが漫才と見なされるのなら、本作を広義の、すこぶる広義の漫才と捉えるのもあながち間違ってはいないはず。

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    2022/01/14 22:19

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