恋愛論 公演情報 動物自殺倶楽部「恋愛論」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    何にも情報を入れずに観た方がいい。何が面白いのかを熟知している手腕。金が取れるプロの仕事。大手拓次(たくじ)の『動物自殺倶楽部』と云う詩から劇団名を取っているが、その詩の内容は陰惨な獣達の自死の風景を淡々と叙述するもの。恐るべし高木登。

    ネタバレBOX

    「ルッキズム」がテーマのように見せ掛けているが、多分違う。この劇団『動物自殺倶楽部』の紹介のようなもので、「こんな感じで半分ふざけてやっていきますよ」と云うことだろう。シリアスな作風は『鵺的』が担うが、零れ落ちるアイディアをここで華咲かせていく。「夜会行」のパロディーのようにも見えた。セルフ・パロディーと自虐ネタ満載で、観客はニヤニヤニヤニヤしっ放し。“役者”や“演劇”や“観客”まで全て引っ括めてネタにして笑い飛ばしてみせる力量。
    野花紅葉(のはなもみじ)さんがやたら綺麗だった。赤猫座ちこさんはセルフ・イメージをパロっている感じ。小西耕一氏はキモい演劇論を振りかざすステレオタイプなイタい役者を好演。金子鈴幸氏は弁舌の立つ理論的なダメ演劇人を見事に肉体化。

    赤猫座ちこさんの突然の一般人との結婚により、捨てられた演劇人達が彼女の部屋で未練タラタラ。役者引退作を高木登主導の作品でやると言うが···。

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    2022/01/13 22:53

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