リーディング公演 「ローマ帝国の三島由紀夫」 公演情報 一般社団法人銀座舞台芸術祭「リーディング公演 「ローマ帝国の三島由紀夫」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    今年の見納めに、目の覚める激烈な舞台に遭遇した。
    リーディングの範疇に収まらない内容でもあるが、「リーディング」が上演形態に相応しい戯曲とも思われ、いずれにせよ元が取れた。
    俳優陣を見て観劇。完売のところ当日券を買ったが後方の席はまだ幾つかあった。「東京crossing舞台芸術祭」とは初めて聞く企画。観客動員の不安から縁故にチケットを蒔いた分だろうか?等と余計な推測をする。
    俳優陣は七味まゆみ、武谷公雄、SPACの貴島豪と実力派の曲者揃い。比較的著名な成河の名は後でパンフで「そうだった」と思い出したが、間近で見るのは初めて。
    戯曲自体は中々晦渋であったが、題名は「ローマの一日」とでもした方が判りやすい(多層的なので題はシンプルな方が)。ただ、そこにいるのは皆日本人で、「三島由紀夫」は恐らく日本人のメタファだろう、「本人」への言及は僅かしかないが日本人論は語られる。「その部分を見よ」という作者の目印が「三島由紀夫」だったか。。
    演出はカクシンハンの木村龍之介氏。滑らかとは言えない戯曲だが骨は太く噛むと歯が折れる。

    0

    2022/01/01 06:21

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大