東海道中膝栗毛 公演情報 松竹「東海道中膝栗毛」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    惜しい!
    傑作になりそうで、なり損ねた感じかも…。

    ネタバレBOX

    人が端へ行くと傾く、崖の上に半分突き出た家の中での立ち回りは、舞台装置も面白く(あれって、どうやって動かしてるんでしょうか?)、スリリングで息もつかせず引き込まれます。

    そこから、崖から落ちての宙乗り、大詰のミュージカル仕立て(もちろん邦楽で)な大団円までは、とても充実していて楽しめます。

    が、それまでが…。

    一つは、古いんでしょうか。弥次さん(右近)は、色好み。喜多さん(段治郎)は、食いしん坊。という設定で引っ張られても、ステロタイプな感じでいまいち面白くない。
    妊婦ネタ、あんまネタ、ブスネタも笑えないし。旅役者の一座の芝居がめちゃくちゃになって笑うっていうのも…ちょっと難しいかなあ。弥次さん喜多さんが一生懸命やってて裏目に出るのなら笑えると思うけど、どうもやる気がないようにしか思えない。

    とろろ汁をひっくり返して『女殺油地獄』ばりにつるつる滑っての騒ぎとか、面白いんですけどね。音楽に合わせて皆がこけるのとか。
    でも、どこかテンポが悪いというか。
    芝居小屋のところも、春猿さん(女形なのにバリバリの立役)、猿弥さん(もう一役は怖~い仇役なのに娘義太夫)、笑三郎さん(三味線本当に弾いてる)、みんな器用ですごいのに、何かドタバタしてもったいない。

    もっと、要らないところは削って、役者ももっと開き直ってはっちゃけてくれたら、多分、傑作になると思います。

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    2009/05/24 23:32

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