胎内 公演情報 桜美林大学パフォーミングアーツ・レッスンズ<OPAL>「胎内」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    公演2日目に知り、既に満席との事であったが週末どうにか観る事ができた。十年程前だったか、確かシアターミラクルで観た「胎内」が三好十郎作品を観た最初だった(と思う)が、敗戦後間もない頃、洞窟の中での少人数の芝居とだけ記憶にあった。
    毎回思う所だが、スタッフ(舞台創造、制作とも)の仕事の抜かりなさが今回は役者が3人のみである事でとりわけ際立った。入口から天井まで洞窟内に仕上げた美術、土、水のしたたり、小道具、照明。役を演じるには若いがエネルギーでカバーして余りがある役者たち。休憩を挟んで140分圧倒された。

    ネタバレBOX

    台本は鐘下氏によってテキレジされたのか、戯曲の時代的隔たりが殆ど感じられず。
    若い彼らの背伸びした発語に私は好感と共感は寄せながらも、客観的に周囲の反応を見る余裕があったが(角度的にも囲み式の客席だったので)、芝居のラスト一人が他の二人をも代弁するように人間存在への認識(愛)を淡々と語るとき、学生が大半を占める観客が心を掴まれている様を見て更に胸が熱くなった。

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    2021/12/20 08:51

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