隠密お麟に出来ぬ事なし。 公演情報 OG-3works「隠密お麟に出来ぬ事なし。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2021/12/13 (月) 12:00

     笑える要素や、恋愛要素、ミステリー要素に、割と本格的な殺陣あり、感動あり、アドリブもふんだんに交わされ、さらに絶妙なタイミングで効果音や音楽が使われていて、1つの作品に対して詰め込めるだけいろんな要素を詰め込んだ、痛快エンターテイメント時代劇で、大いに楽しめた。
     
     パロディ笑いに、厳格に見える商人の父親のギャップ笑い、小吉とその奥さんお貞とのドタバタコメディな笑い、市太郎とお佳しと小吉による話があまり噛み合わないまま進む掛け合いによる笑い、さらに、麒一郎こと中性的ななかなかの美男に見えるボーイッシュな隠密の女性で、正義感が強く、実直で、何事も卒なく、着実にこなす、エリートタイプだが、部下の隠密お麟の特別な香を使った幻術の効き目の強さによって見せた普段見せない姿など、面白い場面が目白押しで、大いに爆笑し、それによってストレス解消にも繋がったので二重の意味で良かった。また、キャラクターがすごい立っていて、キャラと演じている俳優とのシンクロ度合いがあまりにも自然で、演技というよりも、身からでた感じの迫真の演技に、いつのまにか心奪われていた。

     不法に駿府の町で南蛮渡来の賭場キャジノの実の経営者を巡って、千太郎であるとも、その親父であるとも言われ、嫌疑によって勘定奉行にしょっ引かれるが、実は、本当の黒幕は最も意外な人物でと、犯人探しが、謎が謎を呼ぶという感じで、次はどう物語が展開するのだろうという、時に胸踊らせ、時に緊迫しながら、観ている私自身も犯人が誰なのかを推理したりしながら、劇世界にのめり込んだ。

     中性的な美男だが、ボーイッシュな女性が、時々発するさり気ないが格好良い台詞が印象的だった。

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    2021/12/15 00:11

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