流刑人走る。 公演情報 百化竜嵐「流刑人走る。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    「時代劇をメインとする」を標榜している劇団。謳い文句は「武器や衣装にもこだわり、『確かにそこに江戸はあった!』と思わせる舞台です」とあったが、その印象は違った。武器である刀は、直参旗本であっても一本差しであり、衣装である着物は着熟しが出来ていない(特に男優陣)。敢えて着崩しているのだろうか。

    幕末という時代背景に起きる2つの話ー「奉公構い」となりあらゆる藩に仕える事を禁じられた侍。「御庭番」として仕えながら忍の生き方に疑問を持つ風魔。ーが、何となく絡んで一つの物語を紡いでいくのだが、その契機や必然性が感じられない。
    辛口コメントを先に記したが、情感という本来観えないものが残像のように表れ、肌に伝わってきた。ツッコミどころ満載だが、それで観(魅)せる力は…。

    (上演時間2時間 途中休憩含む) 2021.10.23追記

    ネタバレBOX

    素舞台。
    音響は花街、遊郭界隈を思わせる和楽が頻繁に流れる。情緒的なのは和傘。
    サブタイトルにある傀儡遊戯は、幕末という時代背景にあって、佐幕であろうが倒幕であろうが、その要人以外は自分の思考や行動は制限もしくは禁じられていた。世情不安定な時代にあって、操られ暗躍した名もなき者どもを描く。

    物語は武家ー朱橋家の家中騒動、剣の同門であった北町奉行所同心や三好家の仁衛門といった人物が登場する【奉公構い】、千住宿にある置屋にいる風魔一族の残党、関わるように御庭番、人斬り狂人、諸外国の動向通(倒幕側)の人物が入り乱れた【御庭番】の2つの話が交錯する。その関わりのキッカケが、ある殺人事件を通して 一方の主人公である、朱橋家の娘(故人:雫)の許嫁である田ノ神義一(八木田真樹サン)と、他方 千住宿の風魔忍・錫鋼鉄葉(犬伏憲司サン)が知り合い…。物語は別々に展開し、接点は知らないうちに佐幕・倒幕運動に巻き込まれているといった傀儡のような。出来ればもう少し話を整理すれば分かり易い。

    演技は、時代劇の観せ場である殺陣シーン、田ノ神と人斬り狂人の正眼で対峙した姿はよかった。ただ全体的に言えるのだが、殺陣の動きとしては背中で刀を受けるなどといった不自然な動作はどうか?せっかく時代劇がメインと謳っているのであれば、ここは本格的に観せてほしい。また、人物の雰囲気を出そうと険のある表情を作るなど努めていたが、自分が観た回は複数人が台詞を噛むなど、勿体ないところが目立った。先にも記したが、着物の着崩れー特に衿元が開けて武士らしく見えないのが気になる。
    次回公演を楽しみにしております。

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    2021/10/22 22:29

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  • 内藤有香さま

    コメントありがとうございました。
    追記もさせていただきました。ご笑覧ください。
    お身体に気をつけて頑張ってください。

    2021/10/23 22:15

    ご来場ありがとうございました!!
    沢山のお言葉嬉しいです✨
    タッキーさんのお言葉を糧にしてあと2日駆け抜けていきます!

    2021/10/23 12:11

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