実演鑑賞
満足度★★★★★
#ぶれる境界
#家で出来る演劇
#北千住BUoY
出演
#日野あかり
#佛淵和哉
脚本
#善雄善雄
演出
#小崎愛美理
最近はタイトルも覚えぬまま観劇することが増えた。魅力的なキャストや演出家であればあるほど、その傾向が強い。公演を知った瞬間に観ると決めてしまうからに違いない。今回も例に違わず、タイトル含めて作品情報がほぼゼロの状態で観た。終演後に偶然、演出の小崎さんと言葉を交わせるタイミングがあったので「現実と黄泉の世界、作品と観客、そこにあるそれぞれの境界線を打ち破り世界を融合させるような作品で…素敵でした」と伝えた後でタイトルを知る……というか認識して、とても恥ずかしくなった。でも、タイトルを知らずに観たにも関わらず「境界」が見えたなんて、感じさせるなんて……凄い。本と演出と演技がちゃんとソレを伝えていた証。
現実の世界には、確かに残酷で思いもよらない出来事が転がっている。しかし、その度合いを比べても仕方ない。この世のすべての境界線をひっくり返せ。どこかにソレができるスイッチがあるはず。もしかしたら、飲めない珈琲☕️を飲むことが、開かない扉?を開けるのかもしれないし。でも、珈琲☕️を飲めないワタシが挑戦してもお腹を壊すだけだと知っているけれど。
幸せになってもいいのかな?
井上ひさし氏の名作『父と暮らせば』のように、幸せになる資格がないと考える彼に伝わったのならイイね。
あの銭形警部の名言が出た時には、なんだか運命を感じたのは秘密。
開演と終演の境界に梯子をかける日野あかりさん。綺麗なお姉さんがやっぱり好きです。