映像鑑賞
タイトルはアポリネールの詩の一節からだろうか。路地で佇む思い出売りの女と六つの挿話で構成された、約85分の全編マスク着用ミュージカル。出演者も多く、スタッフも入れるとかなり大所帯の学生サークルだし、コロナ禍での活動や今回の舞台への準備が相当大変だっただろうことは想像に難くないが、サークルの関係者でも演者の身内でもない、通りがかりの一観客の立場で率直な感想を言わせてもらうなら、歌っている「顔」が(最初から最後まで)見えないミュージカルというのは、これほど魅力が激減してしまうのか、というのが正直なところ。仕方がないとはいえ、頑張って創作しているのが分るだけに残念。