THE SHOW MUST GO ON 公演情報 加藤健一事務所「THE SHOW MUST GO ON」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    終わりに近づくにつれ、爆笑度が上がり、最後の場は、笑いっぱなしだった。カトケンはもちろん、ワンツーワークスの奥村洋治、Pカンパニーの林次樹、お馴染みの加藤忍と、とぼけた辻親八と、存在感のある芸達者な役者が揃って、面白かった。秘書役の岡崎加奈も可愛くて、若い作家の恋人役にピッタリ。マネージャー役の新井康弘が、強面で頑固なわからずや役を好演していて、この壁を突破するという芝居に、リアリティを与えていた。

    金がなくてホテルを追い出されそうな劇団が、どうやって危機を乗り越えるのか。スポンサーが現れるが、ただそれでうまくいくのではひねりがない。コメディーとしてハッピーエンドはお約束としても、そこに至る予想外の壁また壁が、非常によくできている。戯曲の功績。翻訳も、これ本当に原文どおり? アドリブでない? というギャグ満載で、今このために書かれたよう。役者のうまさもあるだろう。

    ネタバレBOX

    どう波乱を起こすか。スポンサーを名乗り出た男が、食わせ者なのかなと思うと、これはまとも。実は、ホテルのマネージャーの横暴な横槍でヘソを曲げてしまう。そっから、次のヤマへ。不渡手形が発覚するまでの5日間の間に、初日を迎えてしまおうと決まる。ここまで2場。3場は初演の30分前のゴタゴタ。そして4場が、マネージャーを食い止めるっための自殺狂言で、爆笑ものの珍騒動。最後は上院議員のお陰でちゃんとハッピーエンドだった。

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    2021/09/02 10:55

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